Dark Side

全 霊 喧 騒 。




騙され上手に突然思い知らされた
激情の端っこで逆剥けを気にして立ち往生

好きな味の飴を奪い合っては
悦に浸ってどうしようも無くなる

やる瀬ない感情が手を擦り合わしてやって来る
『今宵の食卓にあなたの愛しい人は如何かな』

小鬢に潜めた白熱灯
如何なものかと知恵熱に襲われてみてはどうだい

今宵の晩餐は抜きにして
さよなら論議に励むとしよう

ペンでなぞった先からほら
未練たらしく後引くRouge

そんな彼女に逢いに行こうと
劇場の片隅で花束を隠し持って立ち尽くす

舞台の上でネジが外れて
突然鉄の焼ける香り

引きちぎれたピアスを拾ったら
形見と味方を考えた後で
あなたにどうして見えないのでしょう?

さよなら論議も落ち着いたなら
一先ず蚕のように紡ごう

夜を縫い合わせる意図か
明日を引っ張る為の糸を

惨い仕打ちに首が落ちて
助かりたいとか鳴くか?


Red World


新しく買ったのって
二個分のRed Sugar Candy
君も好きでしょう
かえっこしてみる?

隣の空き地に幽霊の噂
誰の事でしょうね Bye Bye Bye

空想ごっこは空虚ごっこ
食べたり食べられたり繰り返し

恋人ごっこは怖がりごっこ
泣いたり鳴いたり繰り返し

ただの噂に脳を転がしたりして
Wendhi?envi?
見失ってしまうね

だったら gizagiza!
強くなろうね


新しく増えたのって
二つ分のRed Sugar Pot
半分は君の分だよ
かわいくしてみる?

隣の部屋にはGirlが二人
日々怯えてるねGood Bye Bye

おままごとは他人事
知っても知らんふり繰り返し

お仕事は謀 
笑ったり嘲笑ったり繰り返し

ただの感情に手を焼いたりして
Angel?anger?

だったら zigzag!
その為に 棄てようね


だったら guchagucha!
強くなろうね

city of jewel eye’s


見知らぬ世界は
足元から始まる

予想の出来ない事態は
ウミのように

襲われ呑まれて
取り出せない

あなたの瞳は綺麗に見えて
この街が林檎をかじっても
解らない

見えない壁に囲まれた世界で
亀裂の無い今を紡ぐ

癒えない夜から逃げ出せないせい
異端の青い朝を仰ぐ

この眼は 何も通さない

あなたの瞳が綺麗に見えるから
この街が紅茶を撒いたって
厭わない

あなたが世界を美しく映すのは
白い瞼の裏でも 星を浮かべていられるから

餓えたものに気付く事もなく
愛想の無い仮面を作り

増えたものは幾つでもあるもの
質素を纏い場面を過ごす

だけど
その眼は 何も透さない

輝く瞳で有る限り


グル。



ホネのズイヲあツメテミタラ
オニギリにデモツメテシマイまショ

ナンデモかンデモ マゼアわセタイ
セカイハ アタシタチ
フタリヨネ?

手を合わせたって 伝わらない思い
それが辛いなら この気持ち作られる
場所を交換しましょ?

クラクラおチテノウズイウズク
カイバノアタリをカエテミマショ

アタシハアナタで アナタヲシハイ
アナタはアタシデ アタシハくロテンシ

「アイシテルッテイウヨリコレハ
ゼッタイナノ。」

カミノサキをキリオトシタラ
コビンニアつメテサカサマユウビン

ナンでモカンでモ アンゴウしダイ
セカイハ アタシタチ
ソレダケヨネ?

「コイワズライッテイウヨリコレハ
ウンメイナノ。」

どうして 何処へも行けない想いが
溢れて 口の端から

白?赤?
飲み込めない

アタシはアナタデ イマサエメルト
アナタハアタシデ アタシハクろテンシ

「ハナレラレナイノ。」



十五年前のアリスは能無し
何を喋ってるか誰も解らない

一桁二桁時が過ぎても
アリスの身長は親指十五本

いかれ帽子屋は初恋の顔 青い靴を履かせた相手
それは13年前のこと 何を言われたのかも解らない頃

あの日のアリスは犯罪者 可愛い顔して舌を出す
そのせいかどうかは知らないけど 今では有名な口述師

追い掛けるウサギは林檎をかじり
彼女の幻影に針を付ける

十五年前のアリスは能無し 癇癪玉を背負っては踊る
一時二時シエスタをしても
アリスは未だに夢を食べて生きてる

ああ ああ アリスは能無し
そんな時はまだ可愛いと騒がれてたけど

ああ ああ 彼女は既に
脳有るアリスはキノコに隠れる

十五年後のアリスに口無し 秘められたまま唇が歪む
一つ二つと数える内に
長い耳がはえてきてしまった

十五年後にアリスはやり直し
夢の続きから怒鳴られたせいで

偽善者と独裁者とトライアングル
それでもアリスは脳が無い

それでも彼女は能無しアリス

アパートフタリグラシ。カンキンセイ。


朝は 目の中星が飛び回る

剥いだ爪に 見上げられて焦った

狭い部屋に 君といるせいで

僕の価値観は 無重力

君には見えない力が働いて

壊れた世界を歎いている

僕では抗えない言葉に囲まれて

『美味しい奴はいないか?』と微笑んだ

重ねるとかいうより

重んじるって思わせぶり

歯がぶつかるように

ただそれだけを探し続けて

逃げた先はまた同じとこ

散らかり放題の同じとこ

そしたら自分を保ってられる

誰より優しく振る舞ってられる

やるだけ無駄なコピーペーストより

標本のようにオリジナルを貼付けたなら

何も探さなくたっていいのに

何にも嘆かなくたっていいのに

君が苛立つ世界なんか

世界じゃないと庭師の真似をして

また二人で逃げ出そうか

埃の溜まる同じとこに

同じ場所で






Dolly


今日も冷たい肢体を転がして 瞬きもしないで見つめる
アナタは突然悟ったように
睫毛を揺らすくらい

胸に抱えたマリアのバラ 段々干からびて行くかしら
Dryになっていくのは
この部屋と二人の唇

明日はもっとそうだわ
「早く夜が来ないかしら」

黒い磨りガラス 夢の端
優しい嘘もあるでしょう

心変わりの無い人よ
寂しい腕に抱かれてよ

常識も冗談も無いこの場所を
侘しい海に変えましょう


物を言えと 無茶は言わない
愛してくれとも 歎かない
ただ二人 乗った世界が
やがて白砂に沈めば良い

星屑を呑んで・・


今日も苦しく姿態を映して 羽ばたきもしないカナリア
アナタはそっと呆れたように
髪の花飾りを床に落とす

パーツは全て糊でついているの
とでもいうように

妖しい歌を口ずさんだ

尋常気取改定談。

曖昧気味に金銭作業
ここんとこダークなトークで持ってる

「あたし馬鹿だから分かんないけど
政治ってぞんざい花束じゃない?」

快感Diveで金銀財宝
ここんとこは壁に穴を開けて監視中

「あたし可哀相を売ってますの
可愛い顔して案外そうじゃない?」


薄ら寒いんだよ


かったるいって鞄が撫で肩から
滑り落ちんじゃない

甘ったるいのはケーキにクッキー
まだ早過ぎんじゃない

終わっちまえって泣き笑って
叫んで壊れる 飛ばして万歳


さあさ 皆様
何処にいきなさる?

さあさ 旦那様
何処で死になさる?


完全愛は借金問題 
ここんとこサイドが怖くて寝れねーの

「あたし馬鹿だから分かんないけど
掃除は随分やってんだからね」

絶叫癖な黄金時代で
ここんとこ悪い噂で食べて生きてんの

「あたし明日から知らない顔で
町を歩くの可愛いそうでしょ」


薄汚いんだよ


そんな事させたかったんじゃない
偽善が肩に手を置くわ

振り払って逃げてしまっても
手の痕が蝕んでいく

そんな嘘を信じちゃいないが
朝から晩までシャワー尽くし

薄らバカじゃどうしようもないぜ
泣き泣き だって どうしゃんせ?


さあさ 皆様
何処で果てなさる?

さあさ 旦那様
何処に行きなさる?


さあさ 何処で愛なさる?